国際野外の表現展秋ヶ瀬2023 | |
国際野外の表現展秋ヶ瀬2023ーサイトスぺシフィックアートと地域創造ー Site Specific Art for Regional Creation |
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会場:秋ヶ瀬公園[さいたま市桜区大字栄和] プラザウエストギャラリー[さいたま市桜区道場4-3-1] 会期:2023年10月7日(土)~17日 10:00~17:00(最終日は15:00まで) 参加アーティスト 長野真紀子 沼田直英 木村勝明 秋山秀馬 望月月玲 小林ナオコ 根木山和子 イ・ソンジュ イイジマフヒト 赤松功 小野寺優元 児玉士洋 山崎美樹 大矢りか 主催:さいたま国際芸術祭実行委員会、国際野外の表現展秋ヶ瀬2023実行委員会 協力:(公財)埼玉県緑地協会、(公財)さいたま市文化振興財団 |
『荒川の力』荒川は甲武信岳に源を発し、全長173km、秩父盆地から関東平野に流れ下り、東京湾へ注ぐ大河です。流域面積2940m2、この流域のあらゆる命あるものを荒川の水が育んでいるといえ、古来この地域の人々は荒川を畏れ敬いながら暮らしてきました。1629年、江戸幕府の関東代官頭伊奈忠次は、江戸の街を洪水から守るため、利根川の流路を銚子に向けたのに加え、荒川の瀬替え工事を行い、それまで葛飾から江戸湾へ注いでいた荒川の流路を現在のものへ付け替えました。それに伴い荒川の水量は増え、高瀬舟による物資の輸送が活発になり、交通手段としての舟運も利便性が向上しました。しかしながら現代では、荒川の舟運はすべて陸上交通に取って替えられ、人々の日常生活における荒川への関心は低くなってしまいました。また、昔の人が生活に必要な水を、近くの川や井戸から汲み、担いで家まで運んできたのに対し、私たちは蛇口をひねれば清潔な水がいつでもふんだんに得られる生活に慣れ、その水がどのようなルートをたどってくるのか日常の思考にのぼることはありません。この地域で暮らす人々の命は荒川の水脈が守っているといっても過言ではなく、私たちは荒川の存在を再認識する必要があるのです。一方、農業面では治水政策や耕地整理が進み、荒川中流域の広大な河川敷では豊かな稔りをもたらしてくれるのみならず、そこは美しい景観を呈し、良く晴れた日、荒川の橋々からは奥武蔵の山並みの彼方に麗峰富士の勇姿が望め、私たちを清々しい気持ちにしてくれます。 2023年秋、さいたま市荒川河川敷の秋ヶ瀬公園を会場に「国際野外の表現展秋ヶ瀬2023」を開催し、「アートの力」によってこの地域における荒川の存在意義を可視化します。国際野外の表現展は、サイトスペシフィックアートを展開するアーティストの「アートの力」を活用し、地域固有の魅力を顕かにすることを目指し、埼玉県比企丘陵の里山を舞台に十数年にわたり開催されてきました。サイトスペシフィックアートとは 「site:場」の記憶ともいえる歴史、文化、風土、さらに具体的には地形、水脈、風向、植生、土壌、暮らし、祭りといった「場」に付随した情報をアーティストが読解し、そのアーティストの心の奥底に染みついて離れない感性によって、アート作品として表現されたものです。 関連事業
国際野外の表現展秋ヶ瀬2023 [目次 ]
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